活動内容
グリーンフラスコ研究所は、植物療法が正しく安全に普及するための基盤構築を目指し、2001年10月に開設されました。科学的及び学術的視点からの調査や、科学的アプローチにより植物療法の作用機序や効果・効能を再評価する研究を行い、植物療法に関するエビデンスを蓄積することを目的に活動し、情報を発信しています。
【学術調査】
学術文献や学会、シンポジウムなどで収集選択した重要な情報の調査を実施し、本ホームページなどの媒体を用いて情報を提供します。
【学術研究】
ハーブやアロマテラピーなどの植物療法や代替療法について、作用メカニズムの解明や効果・効能の再評価を行うために、以下の研究を実施しています。
1. 精油の中枢薬理作用に関する研究
「健康的なアロマ環境創生をめざした植物成分の中枢作用に関する研究」をテーマに、精油の中枢薬理作用について行動薬理学的手法を用いて研究しています(独立行政法人国立環境研究所化学環境研究領域生体計測研究室との共同研究)。
2. 日本の精油やハーブに関する効果の検証と作用機序に関する研究
日本に自生する植物の精油や暮らしの中で用いられてきたハーブを対象に、生理活性物質の探索や効果の検証、作用機序の解明を目的として検討します(東邦大学薬学部生薬学教室との共同研究)。
3. 更年期外来受診患者を対象とした植物療法の有用性についての研究
更年期外来における代替療法としてのアロマテラピー及びハーブ療法について、不定愁訴への有用性と安全性を検討し、今後の展開について具体的に検討しています (聖マリアンナ医科大学 産婦人科との共同研究)。
4. アロマテラピーの冠循環に与える影響に関する研究
精神的ストレスにより心筋梗塞や心臓突然死などの心事故が増加することが報告されていますが、アロマテラピーによる精神的リラクゼーションが心臓の微小循環に好ましい影響をあたえるのではないかと考え、心臓超音波などの手法を用いて検討しています(千葉大学大学院循環病態医科学」との共同研究)。
5. 代替療法の効果発現における心理的作用機序に関する研究
代替療法の効果発現には意識状態とそれに伴う神経情報伝達の変化が関与すると考え、変性意識状態(Altered State of Consciousness: ASC)、及び確率共鳴現象(Stochastic Resonance: SR)に注目して、代替療法の心理的作用機序について解析しています。
6. 脳神経系の情報伝達機構に関する研究
感覚受容から行動発現に至る情報伝達処理のプロセスに関して、脳神経系のモデルとして昆虫を用いることにより、セロトニンなどの神経伝達物質の関与も含めて解析しています(聖マリアンナ医科大学 化学教室との共同研究)。
7. アロマテラピーセルフケアによる月経随伴症状の緩和効果に関する研究
女子学生を対象にアロマテラピーセルフケアを指導し、月経随伴症状の緩和における有用性について検討しています(神戸薬科大学臨床薬学教室との共同研究)。
8. 精油やハーブの抗HIV活性・免疫調節活性に関する研究
数種の精油及びハーブを対象に、抗HIV(Human Immunodeficiency Virus:エイズウィルス)活性をはじめとした抗ウィルス活性、及び免疫機能の調節への関与について検討します(日本大学医学部 先端医学講座感染制御科学部門との共同研究)。